響の言葉
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齋藤真一展
2010年 02月 27日 |
先週の日曜日。最終日に滑り込みで観てきました。
武蔵野市立吉祥寺美術館は初めて訪れます。
齋藤真一という画家は生前から人気があったようで盛況でした。
越後の瞽女を取材し、その生き様を描いた作品を残したことで有名です。
瞽女とは、盲目の女性遊行芸人で、三味線を弾き歌い農村や山村を回りました。
男性と交わり子をなすことを禁じられ、掟を破ると不幸な人生が待ちうけていたようです。
瞽女を描いた絵はどれも真っ赤な背景。まるで血のように濃い赤です。
失明する前に記憶している唯一の色が真っ赤な夕焼けだというある瞽女の話を聞いてから、
赤い色を使うようになったのだそうです。
それ以外の絵はベージュを基本にした落ち着いた色合いで、非常に対照的です。
また、中世西欧の祭壇画のような形式の絵が多く、
「お春の死」という作品などは、キリストを描いているようにしか見えませんでした。
クリスチャンではなかった様子ですが、何故祭壇画のような作品を描いたのでしょうか?
風景の中に細かい人物をたくさん描きこむ画風は、やはり中世のボッシュを彷彿とさせます。
人間存在の小ささ、哀しみや諦め、無力感を描いているように見えますが、
その中にもせいいっぱい生きる命の美しさが表現されているように感じました。

20100221
by hanakannzasi-716 | 2010-02-27 11:58 | アート | Comments(0) |
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