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古代ローマ帝国の遺産
2009年 09月 25日 |
塩野七生さんは、学生時代、
「古代のローマは古代のギリシャの模倣に過ぎなかったと教科書にあるけれど、模倣だけで千年も続き、しかも大帝国として繁栄できるわけがないと思いますが?」
と質問して先生を困らせたそうです。
この疑問を持ち続けローマに関する数々の本を著した塩野さんが只者ではないのはもちろんですが、
ローマ帝国恐るべし。
版図を広げることよりも、平和を保ち続けることのほうが難しい。
これは確かだと思います。

さて、そんなわけで塩野さんの「ローマから日本が見える」
この1冊を読んだだけなのでエラそうなことは言えませんが、
国立西洋美術館で行われている「古代ローマ帝国の遺産」を
とても興味深く観ることができました。
キリスト教が生まれるか生まれないかという紀元前後に、
これだけの進んだ文明が存在し、人々の幸福な暮らしがあったという事実。
そして、むしろその後の時代には宗教が人々を支配し、
ルネサンスや宗教革命、大航海時代、産業革命を迎えるまで、
人々の生活はあまり変化することがなかったということに改めて驚かされます。

ローマは多神教でした。
日本も多神教をベースとしたお国柄です。
神は一つではないが確かに存在している。
私もそんな感覚を持っています。
平和。
宗教。
この関係について難しいことはわかりません。
神様がたくさんいるほうが平和に近付けるような
そんな直観は正しいかどうかわかりません^^;
しかし、ローマにおける政治・社会の在り方は、
現代のわれわれにも学ぶことが多々ありそうに思えます。
キーワードはバランス。
理想を追い求め過ぎてもいけない。
人間の本質を冷徹に見つめ、
上手に舵取りすることが大事なのではないでしょうか。
何しろ改革は一筋縄ではいきませんよね。
何をやろうとしても反対する人はいるし^^;
自分の立場から離れて物事を見渡すことは
どんな人間にでもできるというわけではありませんし。

ちょっと飛躍しましたが、
ローマから今の日本を見つめるのも悪くないかもしれませんね。

古代ローマ帝国の遺産
by hanakannzasi-716 | 2009-09-25 22:24 | アート | Comments(0) |
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