響の言葉
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フェルメールからのラブレター展
2012年 01月 04日 |
手紙を書くという行為が珍しいものになってしまった昨今、
真剣なまなざしで手紙を書き、受け取った手紙を胸ふくらませながら読む
そんな女性たちを描いたフェルメールの絵をみて、忘れていたものを想い出したような気持ちになった。
「手紙を書く女」
「手紙を読む青衣の女」
「手紙を書く女と召使い」
この3点がメインで、他、同時代の画家たちの風俗画が並んでいた。
17世紀ヨーロッパの人々の日常が伝わり親しみ深かった。
全体的にあまりボリュームはないので、疲労を感じることなくじっくりみることができた。

絵というものは時間の断片を切り取ったという意味で写真と同じだけれど、
人物の表情や、描き込まれているものに視線をやると、
まるで今にも動き出しそうだったり、
絵が描かれた時間の寸前に起こった出来事などが、容易に思い浮かんできたりする。
フェルメールの絵には、そのような前後のドラマが感じ取れる。
だから人気があるのだと思う。

当時はまだ封筒を使わず、便せんの表に宛名を書いて蝋で封をしたそうだ。
手紙の文例集なども出版されていたらしく、
手紙がいかに重要なコミニュケーション手段だったかがうかがわれる。

私も子供の頃は、よく文通をした。
毎日郵便箱をのぞき、自分宛の手紙を発見した時のときめきを想い出す。

Bunkamuraザ・ミュージアム  3月14日まで
by hanakannzasi-716 | 2012-01-04 14:22 | アート | Comments(0) |
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