響の言葉
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有元利夫展  天空の音楽
2010年 08月 15日 |
CDプレーヤーのそばに置いてある2種類のCD
グレン・グールドの「ゴールドベルク変奏曲」
そしてサザン・オールスターズの2枚組

ゴールドベルクを聴くと波だった心も整頓され
低めのテンションながらも
ここちよい落ち着きを手に入れることができます
サザンはサザンで
凝縮された青春に何度もたちかえり
いとも簡単に酔いしれてしまう自分に苦笑気味^^
きっと80になっても90になっても
これらの音楽を飽きもせず聴いている自分を想像することができます

さて、真夏の目黒「庭園美術館」
両脇の濃い緑からステレオ形式で蝉の大合唱
「そんなに力いっぱい鳴かないでくださいせつなくなるから」

はい、前置き長すぎです^^
有元利夫展
この人の絵をみるのははじめてです
一言で印象をあらわすと「抑制」でしょうか
中世壁画の風化した味わい
足はめったに描かれないロングスカートの女性
太い腕に単純化された手
繰り返し描かれる雲とカーテン
様式化された表現の中に
ここちよい満足感が伝わってくるような気がします
有元氏はバロック音楽が好きで
作品のタイトルにもバッハやヘンデルの作品名が使われています。
「そこに音楽が漂ってくるような、そんな画面を作りたい」
と生前言っていたそうですが、38歳で亡くなりました。
閉じた作者の世界に
強烈な個性を感じました

私はバロック音楽も好きですが
抑制されたその世界から脱してみたい気持ちもあります
by hanakannzasi-716 | 2010-08-15 22:54 | アート | Comments(2) |
Commented by 一村雨 at 2010-08-16 21:10 x
38歳は本当に若いですね。
生まれたばかりの子を残して先立つ苦しみはいかばかりだったかと思います。
そんな葛藤さえ感じられずに淡々とした静謐な絵ばかりでしたね。
Commented by hanakannzasi-716 at 2010-08-20 22:16
病気で亡くなったのですね
生まれたばかりの子ども、終わらせていない仕事・・・
あまりにも残酷な運命です
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